~DanceとSakeを愛する者のメモ~      Dance studio R
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まるで濃霧の中を手さぐりで歩いているような毎日
時折感じるいきものの気配
気配はなんだかとても穏やかで
己のあゆみを妨げるものでは決してない

果たしてわれわれは
どこに向かっているのか
たとえ創造主がいたのだとしても
主にすらも知る由はないのではないか
と思えるほどには周回している
むしろ、わが身は
ここから出たくないのかも知れない

にわか者だから
話題の「ペスト」を購入した

私たちが置かれている状況が違えば
まったく違った感じかたをしたに違いないが
ほら。今だから
フィクションのようなリアリティさを
携えてそれぞれの言葉が鈍く響く

COVID-19に感染してしまった医師がインタビューで
自分は職業柄細心の注意を払って診療を続けていたし
『対岸の火事』だと思っていた
それなのに、感染してしまい
電話をしてもまったく繋がらず・院内でも数時間放置され・家族の感染も発覚
それ以降、自分の中に強い恐怖心が芽生えたことを
告白している記事を目にした


新型コロナウィルス感染症が確認される前は
よく出来たノンフィクション小説だった

それは、ある日突然起きた

平和に至るまでの道を
「共感」だと語る
ペストで言うところの共感とは
sympathy の語源からの意味
「ともに苦しみを感じる」である

不条理と言う函に閉じ込められた
生きとし生けるものたちがいかにして
所謂なす術がない現状をみつめながら
自分にできることを
コツコツとこなし日々を過ごすか
そこではヒロイズムは要を為さない
事態が収束し開門した後も
生存者は記憶に記録し、
息を潜めている
ふたたび繰り返される不条理に
過去の産物としての経験を持ってして
立ちはだからなければならない 

何か特別なことが出来るわけでもなく
何が正しいのかも分からないまま 

それこそが生きた証であり正義たるもの
のちに生きる子どもたちへの役務ではないか

迷いながらも死ぬ瞬間まで生き続けた人びと
と自分にできることを続けならが生き抜いた人びとを
を巧みなことばで描きぬいたカミュ
彼自身の人生にも興味が湧いた

われわれから感情をひくと
果たして何が残るのだろうか

これが
メタフィクションだ
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