~DanceとSakeを愛する者のメモ~
Dance studio R
APHEX TWIN特集!!
本日、関係者出演につき
生放送見なくては!です。
しかし、生放送に耐えうるのだろうか・・・心配はつのるばかりなり・・・
9月24日、APHEX TWINが『Drukqs』以来13年ぶりとなるニュー・アルバム『Syro(サイロ)』をリリースした。ロンドンではAPHEX TWINのロゴ・マークと"2014"とプリントされた飛行船が飛び、ニューヨークや東京都内のライヴハウスなどでもロゴ・マークのグラフィティやステッカーの目撃情報がウェブ上で飛び交い、瞬く間に情報が拡散、共有されて、"これはついに新作リリースでは!?"とファンの体温が急上昇したのが8月半ばのこと。俄かに騒がしくなったところに、今度はAPHEX TWINのTwitterで新作に関するサイトらしき謎のURLが投稿された。情報を閲覧するにはギークなワザが必要という、これまたオタク心や好奇心をくすぐる絶妙な仕掛けがほどこされたものだった(ちなみにそこで御開帳となったのは、アルバム・タイトルやトラック・リスト、各曲のBPM)。同時期には、APHEX TWINの新作をリークと謳った偽物の曲も、大量に出回っていたという。
このざわざわ感から数日後、リリース詳細が正式発表され、アートワークも公開された。デザインを手掛けたのはAPHEX TWINはじめ多くのWarp Records作品に携わってきたThe Designers Republic。トラック・リストとBPM、そしてプロモーションのコスト一覧のタイポグラフィという、音楽にまつわる物語性やイメージは排したデザインはAPHEX TWINの音楽哲学を思わせる。もう一方のアーティスト写真は、APHEX TWIN=Richard D.Jamesおなじみの"最恐"笑顔のモンタージュ。映像作家Chris Cunninghamとのタッグで作られた90'sクラシックと言えるミュージック・ビデオ「Come To Daddy」(1997)や「Windowlicker」(1999)での、Richardの笑顔が増殖されていくユーモアと衝撃、トラウマ的な不気味さをどことなく思い起こさせるものだ。つねづね奇才、天才の頭の中を覗いてみたいとは思っているけれど、実際覗いてみたところで"なるほど"と理解できるものじゃないと、その当時痛感したが、このテクノ界と映像界の奇才が組んだ作品のインパクトは絶大。それまでテクノとは縁のなかったリスナーを振り向かせるのには十分だったし、ポップさとは無縁の狂気的なサウンドにもかかわらず心を掴む速度も抜群だった。ニッと笑ったこの1枚にも、妙にワクワクしてしまう。
アルバム『Syro』は、「minipops67[source field mix]」で幕を開ける。人の夢に割って入って引っ掻き回していく感覚は、先に挙げた「Come To Daddy」などにも通じるようでもあり、さまざまに加工されたヴォーカルがビートをねじ曲げるようにアクセントをつけていって不穏な空気を生む。EDM的なハレの開放感とは対極の、徹底してリスナーを個の世界へと追いつめていくベッドルーム・サウンドであることは変わりない。その変わりない安心感がありつつ、密室の心地好さと、音の肌あたりの良さは、当たり前だが格段に上がっている。「produk29」などメロディアスな曲は、丸みある音同士がバルーンのように弾んでぶつかり合う。ミニマルな音色でできあがっていながら、カラフルな万華鏡世界を想像させてくれて、面白い。
また、皮膚の内を無軌道に這いずるようなスリリングなビートものもしっかり押さえている。「CIRCLONT14[shrymoming mix]」や、「s950tx16wasr10[earth portal mix]」の振り切れたスピード感や、「PAPAT4[pineal mix]」(松果体ミックス?)での脳を活性化させる新しい電気信号のような刺激も、ハイパーだ。そうやって、さんざんリスナーの五感を弄んでおいて、最後の最後はピアノによる繊細な幻想曲「aisatsana」。この流れは過去の作品に則っているものの、この儚く美しい音色は、昇天させる気かというもの。APHEX TWINとしてのスタンダードにして、孤高の音を磨き極めているアルバムだ。
Skream!より
APHEX TWIN 『Syro』 [Beat Records] BRC-444
¥2,300(税別) NOW ON SALE [amazon] [TOWER RECORDS] [HMV]
※初回生産盤:ポスター・ブックレット封入豪華パッケージ仕様
UKチャートで過去最高となる8位、日本でもオリコン・ランキング初登場8位&洋楽としては4位を記録したテクノ界の鬼才、APHEX TWIN。リリース発表の盛り上がりも話題となったが、リリース後は、その内容に対する評価の高さにも注目が集まっている。
そんな誰もが待ち焦がれたアルバム『Syro』の発売とele-king Vol.14 エイフェックス・ツイン特集号の発売を記念して、10/7(火)に急遽、DOMMUNE @3331 Arts Chiyoda にてスペシャル・トークイベントの開催が決定!
深遠なる『エイフェックス・ツインの世界』をご堪能あれ!
10/7(火)21:00-23:30 DOMMUNE「ele-king TV エイフェックス・ツイン特集」 http://www.dommune.com/ http://www.3331.jp/access/
本日、関係者出演につき
生放送見なくては!です。
しかし、生放送に耐えうるのだろうか・・・心配はつのるばかりなり・・・
9月24日、APHEX TWINが『Drukqs』以来13年ぶりとなるニュー・アルバム『Syro(サイロ)』をリリースした。ロンドンではAPHEX TWINのロゴ・マークと"2014"とプリントされた飛行船が飛び、ニューヨークや東京都内のライヴハウスなどでもロゴ・マークのグラフィティやステッカーの目撃情報がウェブ上で飛び交い、瞬く間に情報が拡散、共有されて、"これはついに新作リリースでは!?"とファンの体温が急上昇したのが8月半ばのこと。俄かに騒がしくなったところに、今度はAPHEX TWINのTwitterで新作に関するサイトらしき謎のURLが投稿された。情報を閲覧するにはギークなワザが必要という、これまたオタク心や好奇心をくすぐる絶妙な仕掛けがほどこされたものだった(ちなみにそこで御開帳となったのは、アルバム・タイトルやトラック・リスト、各曲のBPM)。同時期には、APHEX TWINの新作をリークと謳った偽物の曲も、大量に出回っていたという。
このざわざわ感から数日後、リリース詳細が正式発表され、アートワークも公開された。デザインを手掛けたのはAPHEX TWINはじめ多くのWarp Records作品に携わってきたThe Designers Republic。トラック・リストとBPM、そしてプロモーションのコスト一覧のタイポグラフィという、音楽にまつわる物語性やイメージは排したデザインはAPHEX TWINの音楽哲学を思わせる。もう一方のアーティスト写真は、APHEX TWIN=Richard D.Jamesおなじみの"最恐"笑顔のモンタージュ。映像作家Chris Cunninghamとのタッグで作られた90'sクラシックと言えるミュージック・ビデオ「Come To Daddy」(1997)や「Windowlicker」(1999)での、Richardの笑顔が増殖されていくユーモアと衝撃、トラウマ的な不気味さをどことなく思い起こさせるものだ。つねづね奇才、天才の頭の中を覗いてみたいとは思っているけれど、実際覗いてみたところで"なるほど"と理解できるものじゃないと、その当時痛感したが、このテクノ界と映像界の奇才が組んだ作品のインパクトは絶大。それまでテクノとは縁のなかったリスナーを振り向かせるのには十分だったし、ポップさとは無縁の狂気的なサウンドにもかかわらず心を掴む速度も抜群だった。ニッと笑ったこの1枚にも、妙にワクワクしてしまう。
アルバム『Syro』は、「minipops67[source field mix]」で幕を開ける。人の夢に割って入って引っ掻き回していく感覚は、先に挙げた「Come To Daddy」などにも通じるようでもあり、さまざまに加工されたヴォーカルがビートをねじ曲げるようにアクセントをつけていって不穏な空気を生む。EDM的なハレの開放感とは対極の、徹底してリスナーを個の世界へと追いつめていくベッドルーム・サウンドであることは変わりない。その変わりない安心感がありつつ、密室の心地好さと、音の肌あたりの良さは、当たり前だが格段に上がっている。「produk29」などメロディアスな曲は、丸みある音同士がバルーンのように弾んでぶつかり合う。ミニマルな音色でできあがっていながら、カラフルな万華鏡世界を想像させてくれて、面白い。
また、皮膚の内を無軌道に這いずるようなスリリングなビートものもしっかり押さえている。「CIRCLONT14[shrymoming mix]」や、「s950tx16wasr10[earth portal mix]」の振り切れたスピード感や、「PAPAT4[pineal mix]」(松果体ミックス?)での脳を活性化させる新しい電気信号のような刺激も、ハイパーだ。そうやって、さんざんリスナーの五感を弄んでおいて、最後の最後はピアノによる繊細な幻想曲「aisatsana」。この流れは過去の作品に則っているものの、この儚く美しい音色は、昇天させる気かというもの。APHEX TWINとしてのスタンダードにして、孤高の音を磨き極めているアルバムだ。
Skream!より
APHEX TWIN 『Syro』 [Beat Records] BRC-444
¥2,300(税別) NOW ON SALE [amazon] [TOWER RECORDS] [HMV]
※初回生産盤:ポスター・ブックレット封入豪華パッケージ仕様
UKチャートで過去最高となる8位、日本でもオリコン・ランキング初登場8位&洋楽としては4位を記録したテクノ界の鬼才、APHEX TWIN。リリース発表の盛り上がりも話題となったが、リリース後は、その内容に対する評価の高さにも注目が集まっている。
そんな誰もが待ち焦がれたアルバム『Syro』の発売とele-king Vol.14 エイフェックス・ツイン特集号の発売を記念して、10/7(火)に急遽、DOMMUNE @3331 Arts Chiyoda にてスペシャル・トークイベントの開催が決定!
深遠なる『エイフェックス・ツインの世界』をご堪能あれ!
10/7(火)21:00-23:30 DOMMUNE「ele-king TV エイフェックス・ツイン特集」 http://www.dommune.com/ http://www.3331.jp/access/

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