~DanceとSakeを愛する者のメモ~      Dance studio R
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NHKブレイクにて先月放送
スルー File.38 “唯一無二”になる
―ダンサー・大前光市―
放送内容(NHKより)
舞台ダンサーや講師、振り付け師として活躍している大前さんは、プロのダンサーとなってこれからという22歳のとき、事故で左足を失い義足となりました。絶望のふちにあった大前さんの転機となったのは、勇気を出し義足をはずして踊ったこと。自分にしかできないダンスがあると目覚めたのです。そして今、大前さんは、自分の踊りを認めてくる仲間たちと出会い、互いの体の「個性」を生かした、新しいダンスの創作に挑もうとしています。
残された体を最大限に活かし、「この体」でなければできない踊りを極めようとする大前さんのブレイクスルーに迫ります。



大前光市さんの公演は今月10日に終了いたしました。
オーディションを受ける前日、23歳の時に、酔っ払い運転の自動車に轢かれて左脚を失いました。脚を失って絶望の淵にいた大前さんでしたが、4か月後には再び踊ることを目指します。踊ることができるようになるために、初心者に交じってのバレエだけでなく、武術など様々なものを学びます。素晴らしい師匠との出会い、仲間たち(Alphabet)との出会いもあって、大前さんは再び前を向いて、自分にしかできないダンスを求めて精進を続けているようです。

Alphabet
http://www.alphact.jp/about/





Heymann Brothers Films&kNow Productions Shalom からメールが届きました!

Free screening in Israel to our beloved supporters
Posted by Heymann Brothers Films&kNow Productions
Shalom to all our dear supporters,

We are overjoyed to tell you that finally – the film is ready and is in cinemas in Israel.
here you can watch and read 2 beautiful articles about the film:

↓14minほどの、映像が観れます〜
http://www.mako.co.il/news-israel/entertainment-q4_2015/Article-328f8e65bdcb051004.htm

↓ログインするためにはサインアップが必要です!
http://www.haaretz.com/israel-news/culture/.premium-1.683813

All of you who are in Israel at the moment – we invite you all to a special free-of-charge screening of MR. GAGA in Lev cinema in Dizengoff Center in TLV next Wednesday November 18th at 17:00.
One ticket to each supporter.
Please confirm your arrival here: info@heymannfilms.com
Not later than November 16th (Monday) please.
the screening will also be open to other guests who wish to buy tickets.
To buy tickets please visit: http://www.lev.co.il/movies/10737
If you are not in Israel – we will invite you to the screening of the film next to where you live.
Few weeks ago, the international premiere was held at the BFI Festival in London, where the responses were very warm and sympathetic, and next month we are screening the film at the IDFA documentary film festival in Amsterdam, and as the opening film of the Florence documentary festival – Festival dei Popoli. If you’re in Amsterdam between November 19-22 or in Florence between November 27-30, please we will be so happy to see you in one of those screenings.
As we clearly stated during our Kickstarter campaign, at the present we are unable to send you a link or a DVD of the film, because we are not allowed to send the film to anyone while it is still in its cinema distribution stage. We know that this is disappointing for many of you, but unfortunately, our hands are tied. If we send the film out now (which is what we would love to do), no distribution company would be willing to sign with us, and that would be extremely detrimental to the film. For this reason, we were very clear about it during the campaign. We promise that as soon as we legally can send a link or a DVD – we will do so immediately.
We will continue to keep you informed about screenings at festivals all over the world, and would be very pleased to see you at any one of them.
We hugely appreciate your help, without which we would not have been able to reach this exhilarating stage, and we are positive that as soon as you can see the film – you will be very proud that you helped make it happen.
As we mentioned, the film is being commercially released at the Lev Cinemas in Israel and we would love to see you at one of the screenings.
Please keep in touch! We will happily answer any question you may have. Thank you once again for your kind support, with love,
Tomer, Barak, and the Mr. Gaga family
わからないから
面白い!!

CINRA.netよりコンテンポラリーダンス入門
インタビュー記事行ってみよう〜

『もっと流行ってもいい。
想像を超えるコンテンポラリーダンス入門』

インタビュー・テキスト:萩原雄太


PROFILE
長谷川達也(はせがわ たつや)
DAZZLE主宰・ダンサー・演出家。SMAP、V6、Mr.Children、ケツメイシ、TRF、BoA、東方神起などのライブ出演・振付の他、振付日本一を決めるLegendTokyo、TheatriKA‘lコンテストのW優勝。また、国内演劇祭での最優秀作品賞、若手演出家優秀賞を始め、海外では韓国:アジア演劇祭、ルーマニア:シビウ国際演劇祭の他、中東最大のファジル国際演劇祭からの招聘、4部門ノミネート、2部門において受賞。本年3月には歌舞伎界の立女形にして人間国宝である坂東玉三郎氏演出舞台『バラーレ』(東京・赤坂ACTシアター)にDAZZLEとして主演。振付も担当。現在は来年秋に予定しているDAZZLE結成20周年舞台公演に向け鋭意制作中。11月7日(土)に東京・東銀座にある東劇にて「DVD『二重ノ裁ク者』発売記念プレミアム上映会」が開催決定。イープラスにてチケット発売中。

川村美紀子(かわむら みきこ)
1990年生まれ、16歳からダンスを始める。日本女子体育大学(舞踊学専攻)卒業。2011年より本格的に作品を発表し、2012年初演の『へびの心臓』は、国内外で上演を重ねている。その活動は、劇場にとどまらず、屋外やライブイベントでのパフォーマンス、映像制作、弾き語りライブ、自作品の音楽制作、レース編みなど、表現活動を多彩に展開。2014年『インナーマミー』初演、トヨタコレオグラフィーアワード 2014「次代を担う振付家賞」及び「オーディエンス賞」、横浜ダンスコレクション EX 2015「審査員賞」及び「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞。

本山敬一(もとやま けいいち)
1977年倉敷生まれ。SIX所属。クリエイティブディレクター。"A Fusion of Technology with Humanity"をテーマに、メディアを問わず人の心に残る体験をつくる。代表作にPokémon GOのトレーラ―、amazarashiのMV『季節は次々死んでいく』、Nexus 7のCM、Google Chrome 初音ミクなど。カンヌをはじめとした国内外のアワードで受賞多数。
http://sixinc.jp/#work/

学校のトイレで女子高生が狂ったように激しいダンスを見せる。amazarashiの2ndシングル”スピードと摩擦”のMVで振付を手がけたのは、今、コンテンポラリーダンス界で大きな注目を集めるダンサー・川村美紀子だった。amazarashiの楽曲が持つ暴力的なまでのパワーと、焦燥感を象徴する激しい振付で鮮烈な印象を残したMVは、ネットでも大きな話題となった。
ところで、「コンテンポラリーダンス」とは何なのだろうか? 「コンテンポラリー=現代の」という言葉から見れば、今話題の川村美紀子の振付・ダンスは、まさに「コンテンポラリー」と言える。しかし、どのようなダンスが「コンテンポラリーダンス」なのか? と聞かれれば、説明は難しい。

今年、横浜で開催されたダンスフェスティバル『Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015』でも、バレエやストリートダンスの公演とともに、カナダのダンスカンパニー、カンパニー・マリー・シュイナールや、森山未來による『JUDAS, CHRIST WITH SOY ユダ、キリスト ウィズ ソイ~太宰治「駈込み訴え」より』、パリオペラ座でも活躍する勅使川原三郎の『ミズトイノリ - water angel』など、コンテンポラリーダンスと呼ばれるさまざまな作品がプログラムされた。

そんなコンテンポラリーダンスに、どうして人々は魅了されるのだろうか? 

そこで、今回は川村美紀子とともに、「ストリートダンスとコンテンポラリーダンスの融合」を掲げるDAZZLEの長谷川達也、amazarashiのMVで川村を起用したクリエイティブディレクターの本山敬一に、コンテンポラリーダンスの魅力についてたっぷりと語ってもらった。

……すごい。今の話、私も「コンテンポラリーダンス」がよくわかっていなかったので、とてもためになります。(川村)

―今日は「コンテンポラリーダンス」をテーマとした鼎談ということで集まっていただきました。ただ、一言で「コンテンポラリーダンス」といっても、定義や解釈がまちまちで、「これがそうだ!」ということが言えないジャンルですよね。

長谷川:僕自身も、コンテンポラリーダンスってそもそも何かわからない部分があります。ダンスのジャンルには頓着がないのですが、もともとヒップホップが好きでダンスを始めて、ジャズダンスのよさや、さまざまなダンスのよさを取り入れながら踊ってきました。そんなときに、誰かから「コンテンポラリーダンサーですよね?」って言われたんです。「ストリートダンサー」という自負はあったんですが、「コンテンポラリー」と言われたのは初めて。それで「コンテンポラリーダンスって何だろう?」と思って調べたのが、このジャンルとの出会いですね。

―実際に調べてみて、「コンテンポラリーダンサー」と言われたことには納得できましたか?

長谷川:あるイベントで舞踊家・振付家の杏奈さんと意気投合して、一緒に作品を作ることになったんですが、ワークショップに参加し、ストリートダンスとは異なった方法でダンスが作られていくのを見て、コンテンポラリーダンスと言われたことがようやくつかめたような気がしました。ストリートダンスには、ある程度決まったステップがあり、それを組み合わせてダンスにする。けれど、コンテンポラリーの場合には「存在していない身体の動き」を組み合わせることでダンスにしていきます。ダンスに対する捉え方、発想の方法が、より自由なんです。そんなコンテンポラリーの自由な部分と、僕がジャンルに頓着せずに踊っていたこととの共通点を感じましたね。

川村:……すごい。今の話、私も「コンテンポラリーダンス」がよくわかっていなかったので、とてもためになります。録音してスピードラーニングの教材にしたいです……。

一同:(笑)。

長谷川:川村さんもストリートダンスをやっていたんですよね。

川村:クラブに行って、わーって踊っていました。今はいろいろな優しい人が「おいでおいで」って、コンテンポラリーダンスの世界に招いてくれているような感じです。

―川村さんは『トヨタコレオグラフィーアワード』や、『横浜ダンスコレクションEX 2015』といった、コンテンポラリーダンスの賞を数々獲得していますが、自分ではコンテンポラリーダンスを踊っている自覚はない?

川村:そうですね……。もともとは「ヤスダ」に通って、ダンスを教えてもらっていたんです。

―「ヤスダ」って何ですか?

長谷川:ストリートダンス界で知らない人はいない、新宿にある損保ジャパン日本興亜本社ビル(旧・安田火災海上本社ビル)の通称です。1Fの大きなガラスが鏡のように映るので、いろんなダンサーが練習で集まっていたんです。

―なるほど(笑)。ストリートダンスから、いつの間にかコンテンポラリーダンスに越境してしまっていた川村さんにとって、コンテンポラリーダンスの魅力ってなんなのでしょうか?

川村:うーん……、「コンテンポラリーダンスの魅力」というテーマをもらって考えていたんですが、それを話すこと自体が、すでにコンテンポラリーではないと思います。だって「現在」って言ったら、すでに過去のことになってしまいますよね。「コンテンポラリー」って呼ばれること自体が、すでに過去の扱いのような気がする……。

―「コンテンポラリー」は、辞書通りには「現代の」という意味ですが、川村さんは、まさに「今、この瞬間」に作りだすイメージを持っているということですね。では、踊る立場ではなく、観る立場である本山さんはいかがでしょうか?

本山:2005年頃から観始めました。もともとは中原昌也のようなノイズミュージックが好きで、彼が「BABY-Q」(関西出身のダンサー・東野祥子が主宰するカンパニー)のサウンドを手がけていたのがきっかけです。それ以前も、映画に出てくる暗黒舞踏のようなものは観ていましたが、ちゃんとお金を払って公演に足を運んだのはそれが最初ですね。

―ダンスのどのような部分におもしろさを見出したのでしょうか?

本山:現代音楽やノイズミュージックって、一聴すると音楽に聴こえないものが多い。けれども、60分間どわーっと聴いていると、1秒くらいだけ音楽に聴こえる瞬間があるんです。その「1秒の強度」のほうが、ポップで耳触りのいい音楽を聴いているときよりも「おお!」と感動するんです。聴いているときはぶっちゃけ「はやく帰りたい……」と思っているんですが(笑)、後々まで記憶や体験として残るのは耳触りのいい音楽ではなく、ノイズの中の1秒なんです。同様に、コンテンポラリーダンスを観ていても、なんだかよくわからない動きをしていることがほとんどなのに、めちゃくちゃかっこいい瞬間があります。それは、解釈する側の問題なのかもしれないけど、踊りに見えないものが踊りに見える瞬間みたいなのが、すごくかっこいいなって思って観ています。
川村さんの「動き」があまりにもすごいので、撮影の最後に「一発踊ってください」とお願いしたところ、「裸で踊っていいですか?」と。(本山)

―本山さんが監督されたamazarashiのMV“スピードと摩擦”は、川村さんがトイレの中で激しく踊るダンスを振り付けて大きな話題となりました。どのような経緯から、川村さんへのオファーが実現したのでしょうか?

本山:“スピードと摩擦”は、「焦燥感」がテーマだとamazarashiの秋田さんに説明されて。歌詞が捉えづらい曲なので、焦燥感だけは残したいと考えました。学校という他者の視線があふれる中で、唯一孤独になれるトイレという空間で、女子高生が「自分だけが足りない、置いていかれてるんじゃないか……」「アーッ!」って暴れることで、焦燥感を表現できるかな、と。動きはなるべくカオスで強度あるものがいいと思い、コンテンポラリーダンスで今一番やばい人を探してたら、川村さんに辿り着きました。

―たしかに川村さんのダンスは、スピードがものすごく速いですし、細かい痙攣のような動きが入っていたり、焦燥感をイメージする部分もありますね。

本山:当初は川村さんは振付だけで、出演する予定はなかったんです。女子高生ではないので(笑)。ただ、現場で目にした川村さんの「動き」があまりにもすごいので、撮影の最後に「一発踊ってください」とお願いしたところ、「裸で踊っていいですか?」と(笑)。一応、世に出すかもだったので「ダメです」と言って、急遽衣装を購入してきてもらいました。

川村:朝5時にドンキホーテを駆けずり回ったんですよ。

本山:で、帰ってきたら、全身網タイツで頭に花輪を着けていたんです。それで「最後なのでトイレを壊してもらっていいです」と、一発撮り。すさまじいオーラを放つ踊りでした。それまで40時間くらい撮影を続けていたので現場も疲れきっていたんですが、川村さんが踊りはじめた途端、スタッフみんなもあっけに取られ、最後は「最高の現場だったよね!」と、元気に帰って行きました(笑)。

―(笑)。それで本編にも使われることになったんですね。

本山:ただ「ダンサーのすごさ」って、映像には残らない部分もあります。例えば、川村さんが踊る前にストレッチをしているときも、背中から「ゴォォォー」と、生命力のようなエネルギーが出ているのを明らかに感じるのですが、そういうのはさすがに映像には映らないんですよね。



コンテンポラリーダンスに、いかに興味を持ってもらえるかについてはいつも考えていますが、観ないとわからない部分がどうしてもある。(長谷川)

―ここ数年、義務教育にもストリートダンスが加わり、ダンス教室が盛り上がりを見せています。またそれとともに『Dance Dance Dance @ YOKOHAMA』のような、さまざまなダンスをボ

ーダレスで取り上げるイベントが増えるなど、ダンスを踊ることも観ることもかつてより身近になっています。表現者として、あるいは観客として、これからコンテンポラリーダンスをもっとおもしろくしたり、シーンを活性化していくためにはどのようなことが必要だと思いますか?

長谷川:コンテンポラリーダンスを観に来てもらうのはなかなか難しいですよね。いかにして興味を持ってもらえるかについてはいつも考えていますが、観ないとわからない部分がどうしてもある。ただ、『Dance Dance Dance @ YOKOHAMA』のように、いろんなダンスを観られるイベントが増えているのは表現者としても素敵なことだと感じています。ダンスがどんどん身近なものになってきているので、そこからさらにいろいろな作品を観てほしいです。その中で、きっと好きなモノに出会えたり、新しい発見や衝撃を見つけられるのではないでしょうか。

川村:でも日々の生活の中で、人々が「これいいな」って、何かを大切に思える感情を自覚できる環境が増えていかないと、コンテンポラリーダンスも広がらないんじゃないかと思います。いくら「ダンスやってるよ」「おもしろいよ」「観に来てよ」と言っても、ダンスをおもしろいと思える気持ちが持てない生活をしていたら意味がないと思うんです。

―つまり、劇場に足を運ぶ以前の生活から、ゆとりを持てなければならない、と。

川村:いくら「絵を買ってくれ」って言っても、絵を飾るような環境になかったら買わないのと同じです。

―本山さんはいかがでしょうか?

本山:ロベール・ブレッソン(1901~1999年)というフランスの映画監督は、著書『シネマトグラフ覚書―映画監督のノート』(筑摩書房)で、「人は動くものを見るのが大好きだ」と語っています。僕には1歳半の子どもがいるんですが、やっぱり踊りとか動くものを見ているのが大好きなんです。人には「運動量の大きいものを見たい」っていう本能があるんでしょう。

―「ダンスを見たい」という欲求は、本能に根ざした行為なんですね。

公演は終了いたしましたがフィガロやパンより

"OL"!? アーティスト川村美紀子新作
『まぼろしの夜明け』東京公演に向けて、インタビュー



■ 見えない力に導かれる身体

あっという間に注目の人となり、数々の賞を受賞した川村。海外公演も多く、来年は在日フランス大使館のスカラシップで、半年間フランスで研修を行う。クラブで遊びながらダンスの練習をする大学生だったデビュー当時から見ると、環境も状況もがらりと変わった。
「客層も広がり、大人社会とかかわることが増え......戸惑いはしますが、目の前のことを精いっぱいやるしかないですね、今の私には」

この頃、身体の感覚が急速に変わっているのを感じる、と川村は言う。
「身体を自分の意思でコントロールして動かそうとすると、身体の中、特に関節が内側から鈍くて重くてキレの悪い鉈みたいなもので、くーーーっとえぐられるような感じがするんです。なんか、油が切れかかっているロボットみたいな感じ。無感情の中でギシギシ身体の部分をバラバラに動かしている。だからやめよう、と思ったんです」
先月行われたソロ公演『春の祭典』ではほぼ全裸に近いスタイルで、四方を客席に囲まれた小さな舞台に立った。ストラビンスキーの音楽が川村の身体から溢れ出て、天に吸い上げられていくように私には見えた。まさに捧げもの、"巫女"の身体を見る思いだった。
「自分の意思でコントロールするというよりは、身体が音楽を吸収して勝手に動くのに任せた部分が多かった。あらかじめ振付の流れは作ってありましたが細部はその時の空気が創りだしていたと言っていいと思います」

金沢での合宿生活では、生活習慣やものの考え方に至るまでひとりひとりが違うものを持っているということを改めて肌で感じた。そんなことも"コントロールするのではなく自然の流れを尊重する"という思考にシフトするきっかけになっているという。
「自然の流れの中で、限界までその人の存在感を際立たせていく、際立った存在感同士のぶつかりあいが、ダンスと言う表現になればいい、そう思っています」
他者との闘いは、裏を返せば自分との闘いでもある。注目や期待など、自らを縛り付ける何かから緩やかに解放されるために今、川村美紀子は自分との闘いを余儀なくされているのかも知れない。

■ 私の肩書は"OL"です

「私は自分をダンサーとは名乗りません」
と川村は言う。ダンサーとは、踊らない人が付けた呼び名なのだと。......そうかもしれない、踊りという表現スキルに対して観客となる私たちが勝手にそうカテゴライズしているだけで、実は私たちがダンサーと呼んでいる人たちの中には"踊ることを職業にすることが目的"である人と"自分の表現手段としてたまたま身体を使っている人"がいる。そして、川村は圧倒的に後者である。あんなに高い身体性を持つのに? と思われる方も多いとは思うが、彼女は作曲・歌・詩・文章・絵画・書(紫水、という屋号も持っている)、めちゃくちゃ幅広いジャンルから表現を行っている。そんな自分のことを笑いながら、
「私はOLです、って言ってます。Orgasms Lady」
と川村。あらゆる局面に感度の鋭さを発揮する彼女にぴったりの表現かもしれない。

より

東京ゲゲゲイが面白い!!
tokyogegegay.com/
先週のインタビュー記事

Artist Interview
2015.10.20
dance
MIKEY of Tokyo Gegegay The quest for absolute release
抑圧からの解放を目指す 東京ゲゲゲイの牧 宗孝(MIKEY)



バトルやコンテストなどテクニックを競い合うのではなく、ストリートダンスによる新しい舞台表現の創造を目指した取り組みが注目されている。そのパイオニアが、奇天烈メンタルワールドと称し、見る者を抑圧から解放する演劇的な作品を発表している「東京ゲゲゲイ」だ。そのリーダーが、きゃりーぱみゅぱみゅの振付で知られるMAIKOと組んだ「東京☆キッズ」、子どもたちなども参加した「Vanilla Grotesque」で、独特の美意識に彩られたショーを発表してきたカリスマ・ダンサー、振付家、演出家の牧宗孝(MIKEY)である。国際交流基金アジアセンターの「DANCE DANCE ASIA」にも参加している牧宗孝にその思いを聞いた。
聞き手:石井達朗[舞踊評論家]


──どういうきっかけでダンスを始めたのですか。 子どもの頃、今のダンスにつながるような体験が何かありますか。
 もともとすごい目立ちたがり屋だったんです。とにかく人前で何かをするのが好きで、歌ったり踊ったりしていました。お正月、親戚が集まっている時に子どもが何かやると、お捻り(チップ)をもらえるでしょ。5、6歳の頃だと思うけど、お母さんのワンピースを着て、中森明菜や中山美穂の曲で歌って踊ったのが、私が最初につくったショーです。それが私にとって大切な年1回のイベントになりました。
 後、日本舞踊を少しだけやりました。すごく小さい頃、母親に「踊りやりたい!」と言ったらしく、たまたま近所で教えている方がいて習いに行っていました。それよりすごくのめり込んだのがお囃子で、10年ぐらいやっていました。私が住んでいた立川のお祭りは山車の上に乗ってお囃子、ひょっとこや狐のお面をかぶった踊りをやるんですが、凄く気持ちよかった。
 見てもらって、お捻りもらって、多分ショーガールになりたかったんだと思います(笑)。

──いろいろなダンスジャンルがありますが、その中でストリートダンスに惹かれたのはなぜですか。
 ストリートダンスを意識するようになったのは中学生の頃だったと思います。立川には米軍基地があったので、その頃には黒人が経営するヒップホップのお店ができはじめました。ただそういうお店に通ってそこでダンスをするのはいわゆるヤンキーと呼ばれる不良のお遊びみたいな風潮があって。かっこいいなと憧れてはいたけど、踏み入れることができなかった。
 海外の音楽を聴き始めたのもその頃だったから、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンの真似をして、家でこっそりヒップホップを踊ったりしていました。お母さんのスカーフを巻いて、メイクして(笑)。今思えばその頃から憧れているアーティストは女性だったんですよね。4、5才の時にはスカーフを巻いて踊っても別にどうってことないけど、思春期になるとやっぱりこれって変態的なことかもしれないという気持ちが芽生えて。ラジカセとヘッドフォンを持って屋上に行って、星空を見ながら人知れず踊ったりしてましたねえ(笑)。
 こうやって振り返っていると、いろんなことを思い出して恥ずかしくなってくるけど。子どもの頃、本当に些細な身近なことだけど、私が言い返せなかったことや反論できなかったことを、東京ゲゲゲイのダンスに込めて表現、発散するというのはあるかもしれません。

──家族からはどのように受け止められていたのでしょう。
 両親は『ウチの息子ちょっと変わってるよなぁ』みたいな感じでしたね。唯一、フラダンスをやっていたお祖母ちゃんだけは、『あんたはこういうの好きだからねぇ』って感じで、私のやりたいことに対して凄くサポートしてくれました。だから、お祖母ちゃん子ですよね。
 
──ストリートダンスを誰かに学んだことはありますか。
 実は一度歌手を目指して、19歳の時にあるレコード会社に所属していたことがあります。それまでは歌も踊りも我流だったので、ボイストレーニングとダンスレッスンを受けさせられました。でも、スタジオで基礎からレッスンするというのは何て退屈なんだと。ああしろこうしろって言われるのが嫌だったし、半年で辞めちゃいました(笑)。
 それで20歳になり、ひとりでクラブに行ける歳になって、ただただダンスミュージックを聞きたくて、ダンサーのショーを見たくて、クラブに通うようになりました。そこでヒップホップを踊るようになり、ストリートでも踊り始めました。その頃は、まだ自分がゲイだとカミングアウトしてなかったので、友達と練習している時にもダボダボの服を着て男っぽい振付で。でも本当はこういうのをやりたいんじゃない!って、4年ぐらい悶々としていました。

──それで2005年に「東京☆キッズ」を立ち上げます。
 MAIKOと出会ったのがきっかけです。彼女はゲイカルチャーやボンテージファッションがすごく好きで、そのエキセントリックなセンスに心を打たれて一緒にやりたいと思いました。そうすれば自分をもっと解放できるんじゃないかって。実際、彼女といろいろ作品づくりをする中でどんどん感性が開放されていったんです。それで自分がゲイだとカミングアウトしたら、もうやりたいことが何でもできるような感じになって(笑)、ショーが段々奇抜になっていった。初期のメンバーは5人だったけど、「ついていけないよ」って抜ける子がでて、彼らが「s**t kingz」をつくったんです。
 東京☆キッズは7年ぐらいやって、最後はMAIKOと二人になりましたが、最終的に全部自分でつくりたくなった。子どもの頃からダンススタジオで教えていた子たちのスキルも上がって結構良いダンサーになってきたので、一緒に「東京ゲゲゲイ」を結成しました。彼らは私の好き勝手、わがまま聞いてくれる道連れ。できませんと1回も言われたことがない(笑)。今、MAIKOはきゃりーぱみゅぱみゅの振付などで活躍しています。

──ダンスではいわゆる師匠はいなくて、MIKEYのさまざまな経験から独自の世界観をつくっていったということですが、音楽とか他のジャンルのアーティストで憧れた人はいなかったのですか。
 それはいますね。うまく言えないですが、マイケル・ジャクソンとはシンクロしてるなと思います。ネバーランドとか、彼のあのファンタジーへの思いとか、『わかるぞ!マイケル』って感じで(笑)。勝手にシンクロしちゃうんです。

──東京ゲゲゲイについてお聞きします。衣装、設定、振付とMIKEYの美意識、遊戯的な感覚が満載です。たとえば記念すべき第1作の「東京ゲゲゲイ女学院の誓い」は、セーラー服を着て、清く正しく美しくという女学院をパロディーにしたようなラディカルなダンスを繰り広げます。女学院シリーズは東京ゲゲゲイ定番になっています。専らテクニックを競うストリートダンスに演劇性を持ち込み、ある種の物語的なイメージがあるのが、MIKEYの振付の特徴のひとつになっています。
 私の振付はそれぞれのジャンルを極めている純度の高いダンサーからすると、めちゃめちゃ邪道。それぞれの常識をことごとく壊し、色々なエッセンスを取り入れて混ぜちゃってるから。ゲゲゲイ女学院では、最初のナレーションで「常に汚れ、ふしだらに、醜く、果てしなき芸の道を歩むことを誓います」と宣言していて、私を縛っていた常識やルールをダンスで壊していく快感があります。まあ、芸はカタカナの「ゲイ」かもしれないけど(笑)。

──特に上半身の動きが凄くて、表現力が尋常じゃない。手や首、顔の表情が豊かで、他のストリート系にはないスタイルです。
 ストリート系はどちらかというと足ですけど、ゲゲゲイはやっぱり手なんだと思います。ストリートダンスを始めた頃、レッスンに行った時にある先生から、身体のエネルギーは循環していて足を踏んだことで連動して手が動く。君の場合は下半身が全部死んでるって言われて、じゃあそのまま殺そうって決めた(笑)。山車に乗ってお囃子で踊るとき、移動中ガタガタするから足のステップなんてできないでしょ。だから、基本仁王立ちで立っていないと踊れない。そういう意味では下半身が上半身を支えているのかもしれないですけど。

──今年5月、日本のトップ・ストリートダンサーが一堂に会した舞台作品「*ASTERISK(アスタリスク)」をMIKEYが総合演出しました。『女神の光』というタイトルで、ストーリーラインとビジュアルが上手く融合した素晴らしい作品でした。これはどういう発想から生まれのですか。
 映画『フラッシュ・ダンス』や『ショーガール』のようにダンスがベースになっているストーリーをつくろうと思いました。それと、キッズダンサーがすごく増えている今の時代だったら、やっぱりいろいろあるステージママの存在はずせないから、登場させようと(笑)。実はタイトルの女神は、宇多田ヒカルがお母さんの藤圭子への複雑な思いを込めてつくった『嵐の女神』からもらいました。母親を女神に例えるのはありかなと思って。二人へのオマージュでもあります。

──大勢のトップダンサーがキャスティングされていたので、さぞかし創作プロセスは大変だったのではないでしょうか。
 このプロジェクトが決まった時点で、キャスティングにはこだわりたいと思いました。それで、私と繋がりのある先輩や友達に声をかけてもらったので、出演者54名のほとんどが知り合いです。最初に何となく軸になるストーリーをみんなで共有して、シーンのプロットがある程度出来たところで、プロの作曲家をパートナーにして先に音楽をガンガンつくっていきました。音楽を志していたときには作詞作曲もしていたので、そのシーンでは誰が踊るのか、そのダンサーが好きな音楽はどんなものかを動画でリサーチして、そのダンサーがより輝くようにするにはどういう音楽が良いかをプログラムしていきました。
 振付は何十ものシーンを20ユニットに分けてつくり、各ユニットにごとに稽古をする。それで、私は各ユニットがパーツをつくっているスタジオを移動しながら振付するからめちゃくちゃ大変でした。最後にそれらのシーンをパズルのようにはめていきました。1カ月前から全体リハーサルを始めましたが、なかなか全員揃わなくて。だから出演者たちは通しになってはじめて全体像がわかったんじゃないでしょうか。この企画だけに、7カ月間没頭しました。

──作品を見たら、それぐらいの時間と労力をかけたことがよくわかります。MIKEYの舞台は、空間のビジュアル感覚と時間感覚のつかみ方がすごくうまいと感じます。
 作品をつくる上で“絵”は大切にしています。最初にこういう衣裳で、ここにダンサーがいて、この音がきっかけで絵がこう展開するなど、ダンスの構成やフォーメーションをビジュアルとして捉えています。自分の世界観をトータルに舞台で表現していきたいと、最初から思っていました。『女神の光』は、ある意味夢が叶ったというか、これまでやってきたことの集大成だと思います。

──個人的には、出演していた女性2人の高校生ユニット「LUCIFER」がすごく気に入りました。ああいう人たちが日本にいるなんてビックリしました。
 すごく嬉しいです。彼女たちは17歳くらいで、スキルを競うバトルやコンテストでずっと踊っていた。私は初めて彼女たちのダンスを見た時に、あの若さでここまで踊れる子がいるんだったら、自分は別にダンスしなくていいや、と思ったくらい衝撃でした。若いフレッシュな才能を入れたくてLUCIFERに出演してもらいました。

──この企画はパルコの中西幸子さんがプロデューサーですが、中西さんとの出会いは?
 私が台湾にいる時に、中西さんが訪ねてきてオファーされました。中西さんは私が2012年まで主宰していたダンスカンパニー「Vanilla Grotesque」の『護美屋敷(ごみやしき)』を見てくださっていて。その時の衣裳は全部廃品で、何千個もの空き缶のプルタブをへアンピンで繋いだり、ティッシュでつくったお花を全身に飾って「マイ・フェアレディ」みたいなドレスにしたり(笑)。予算が無かったから想像力を駆使した結果ですが、これはドラッグクイーンの世界で言う“チープゴージャス”だとゲイの先輩に教えてもらいました。
 中西さんはその頃から一緒にやりませんかと誘ってくださっていたそうですが、記憶にないんですよね。2014年の「*ASTERISK」公演にVanilla Grotesqueとして出演した時、稽古場で中西さんが居残ってゴミを片付けていた姿が亡くなったお祖母ちゃんのイメージと重なって。お祖母ちゃんが言うんだったら、ということでお受けしました(笑)。

──2015年は国際交流基金アジアセンターの新しい事業「DANCE DANCE ASIA(DDA)」が本格的に始まりました。ストリートダンスをキーワードに活動するダンスグループ/ダンサーの東南アジア域内の交流と共同制作を支援するプロジェクトで、今年、日本から12団体が東南アジア5カ国に派遣されました。MIKEYはどこに行きましたか。
 マニラとバンコクです。どちらも初めてでしたが、裸足で食べ物をちょうだいと言ってくる子どもたちがいて。この貧富の差はカルチャーショックでした。私はとにかく子どもが好きで、マニラでは路地裏みたいな所にみんなで行って、子どもたちと遊びました。ダンスの振付を教えたら、みんなノリノリでやってくれてすごく歓迎された気がしました。

──マニラやバンコクでの反応はいかがでしたか。
 先入観抜きで、ショーに対して本当に素直に湧いてくれて、ストレートに伝わっている感じがやっていて面白かった。東京だと、出てきただけで「ヤバーイ」とか。『まだ何もやってないのに、板付きだけで何がヤバイんだ』って思うんですけど(笑)。
 マニラではできなかったのですが、バンコクでは子どもたちと一緒にステージに立ちたいと思って中西さんにお願いしました。クロントイというタイで一番大きいスラム街の子どもたち30人ぐらいと練習して。交流基金の方に、もしかすると途中で帰っちゃうとか、次の練習に来ないこともありえますよと言われたけど、みんな毎日来てくれました。むしろ早く集まって自主練習したり、何人かは将来ダンサーになるのが夢になったと言う子もいて、良かったなと思っています。ちなみにDDA東京公演ではフィリピン生まれのハーフの子がダンサーとして参加します。身体能力が凄いですよ。

──近年、ストリートダンスのいろいろな協会ができたり、ストリートダンス(現代的なリズムダンス)を含むダンスが小中学校で義務教育化されるなど、環境が大きく変わっています。こうした環境の変化をどのように感じていますか。
 ダンススタジオの数が増えて、ダンスを習いたいという子どもたちも増えています。私もスタジオレッスンをしていた時期がありますが、生徒に自分の振付を簡単にできるように変換して伝える作業をしていると、自分がだんだん単純化していく感覚があり、最終的に自分が考えていた振付とは別物になっている。それが凄く嫌で、やらなくなりました。単発でワークショップをやることはありますが、それもみんなで振付をシェアしましょうという感じで、私の振付を変えてもいいし、みんなでパーティみたいに盛り上がればいいという感じでやっています。おにぎり屋さんでバイトしながらショーに出ていた時期もありますが、今ではインターネットで映像を見て、海外からオファーが来ますし、環境は変わったと思います。
 この前、中高生のダンス部の全国大会にゲスト参加したのですが、ダンスをやっている子がみんな良い子なんです。爽やかに、フレッシュに、「イェー!」って感じで。中には違うタイプの子もいるんでしょうけど。子どもたちの世界は学校か家庭か、みたいな感じで凄く狭い。でもダンスをすることで、コミュニティが広がって、大人になったら色んな人がいるよという、彼らにとってそういう存在になれたらいいなと思います。ダンスが学校教育の必修になったことについては懐疑的ですが、でも、好きになる子は追求するだろうし、本当のことを知りたいと思うはずだから、その窓口がちょっと広がったとすれば良かったんじゃないかと思っています。

──最後に、今後の活動で考えていることはありますか。
 来年はゲゲゲイとして何か面白いことがやりたいと思っています。ひとつのお化け屋敷みたいな、アトラクション的な舞台ができたらいいなと‥‥。

──いや、ゲゲゲイだけで既にお化け屋敷的なものが十分ありますけど(笑)。
 ですよね(笑)。できれば廃校とか使って、いろいろな部屋でショータイムがあって、お客さんが移動するツアーパフォーマンスのようなものができればと。音楽室からスタートする人もいれば、美術室からスタートする人もいて、最終的に体育館に集まってショーをみる。小学6年生の夏休みに、私がリーダーになって児童館にお化け屋敷をつくり、地域の子どもたちが遊びに来るという企画をプロデュースしたことがあります。館内のスペースを段ボールで区切って、ここで口裂け女が出るとか。子どもたちが入って来て、キャーキャー言っている時の快感たるや。それが私の原点だと思っていて、お化け屋敷プラスダンスショーを絶対やりたいと思っています。
6年ぶりの来日公演となった、カナダ・モントリオールを本拠地とするカンパニー マリー・シュイナール。
10/24終了!!映像が公開となっていた!

「春の祭典」

http://www.mariechouinard.com/le-sacre-du-printemps-111.html

コンセプト・振付・芸術監督:Marie Chouinard
音楽:Igor Stravinsky, The Rite of Spring, 1913
照明:Marie Chouinard
衣装:Vandal
プロップ:Zaven Paré
メイク:Jacques-Lee Pelletier
ウィグ:Daniel Éthier

〜ユニゾンとなった群舞はほとんどなく、暗い舞台の上でスポットライトの丸い光の中でソロを踊るダンサーたちの踊りが中心となる〜

10月19日 第31回ベッシー賞授賞

Outstanding Performance(傑出したパフォーマンス)
笹本龍史
2006年に渡米。
以降、ネーサン・トライス、山崎広太、ラリー・ケイグウィン、シェン・ウェイ等、ニューヨークを代表する数々の振付家の作品に出演。
2011年、米・ダンスマガジンが選ぶ「観に行くべき25人のダンサー」に選出。
翌年には、ニューヨーク・ダンス・パフォーマンスアワード・ベッシー賞より「傑出したパフォーマー」としてノミネートを受ける。
現在山口県下松市在住。

『OQ(王宮)』 山崎広太振付 ジャパンソサエティ 受賞!!

『オーキュー(OQ)』
振付:山崎広太
ストーリーは、平安時代に始まったとされる宮中の歌詠みの会「歌会」と、鎌倉時代から興った「連歌」に着想を得て作られた作品で、「おうきゅう(王宮)」の雅やかな空気、野中で連綿する歌詠みの宇宙観を、山崎が繊細かつダイナミックな身体表現を以て再現していく。
作品だそうです。

この後も、横浜が熱い!!!
マリー・シュイナールの春の祭典は、あまりにもビジュアル的にも有名ですが
未だ、ナマで見たことがありません。

公式より
速報!
デボラ・コルカーがリオ五輪のオープニング・セレモニーの振付と演出を手がけることになりました。昨年度は、シルク・ド・ソレイユで初のファンタジー公演「OVO」を日本で上演し、多くの観客を魅了した彼女の新作「Belle」は必見です。

http://www.ciadeborahcolker.com.br/#!home-english/cg9q

KAAT神奈川芸術劇場



COMPAGNIE MARIE CHOUINARD
カンパニー マリー・シュイナール
"Le Sacre du printemps"
『春の祭典』
"HENRI MICHAUX : MOUVEMENTS"
『アンリ・ミショーのムーヴマン』

公演期間
2015年10月24日(土)~2015年10月25日(日)

会場
ホール

公演スケジュール
10.24(土)18:00
10.25(日)15:00☆

『春の祭典』
Le Sacre du printemps

コンセプト・振付・芸術監督:Marie Chouinard
音楽:Igor Stravinsky, The Rite of Spring, 1913
照明:Marie Chouinard
衣装:Vandal
プロップ:Zaven Paré
メイク:Jacques-Lee Pelletier
ウィグ:Daniel Éthier

※今回の来日公演は、冒頭のロベール・ラシーヌ『シグナチュール・ソノール』の部分を省略した形での上演となります。

『アンリ・ミショーのムーヴマン』
HENRI MICHAUX : MOUVEMENTS

振付・芸術監督:Marie Chouinard
音楽:Louis Dufort
照明:Marie Chouinard
舞台美術:Marie Chouinard
音響:Edward Freedman
衣装: Marie Chouinard
ヘアスタイル:Marie Chouinard
声:Marcel Sabourin
テキスト・画:Henri Michaux Mouvements (Édition Gallimard, 1951)より
アンリ・ミショーの版権所持者およびガリマール社の許可のもと抜粋


Companhia de dança DEBORAH COLKER "Belle"



公演期間
2015年10月31日(土)~2015年11月01日(日)

会場
ホール

公演スケジュール
10.31(土)17:00
11.01(日)15:00 ☆

時代を映し出す舞台芸術――コンテンポラリー・ダンスの最先端を紹介するKAAT神奈川芸術劇場

欧米を中心に新たな身体表現の領域を切り拓くジャンルとして発展してきたコンテンポラリー・ダンスは、いまや欧米のみならず日本をはじめ、アジア、アフリカ、南米などでも、地域の独自性や身体性を持った新鮮な表現が発表され、世界各地のフェスティバルなどでも高い評価を得ています。KAAT神奈川芸術劇場では、2011年からコンテンポラリーダンスの先進的な作品を紹介してきました。今回は、2008年の初来日公演で絶賛された南米ブラジルの振付家デボラ・コルカーが率いるカンパニーの最新作を紹介します。

南米ブラジル気鋭の女性振付家デボラ・コルカー率いるデボラ・コルカー・カンパニーは、躍動感溢れるダンサーたちの高い身体能力を最大限に活かし、欧米のコンテンポラリー・ダンス作品にはない新鮮な発想による振付と美術的にもクオリティの高い舞台装置が見事に融合した作品で、世界中のダンス・ファンを魅了しているカンパニーです。
2001年に栄誉あるローレンス・オリヴィエ賞をブラジル人で初めて受賞。2009年には、女性振付家として初めてシルク・ド・ソレイユで “OVO”(ポルトガル語で「卵」を意味する。)を発表するなど、世界中で注目され高い評価を得ている振付家デボラ・コルカー率いるカンパニーが、日本ではここ横浜のみの公演を行います!

南米ブラジルから、超スーパーダンス集団、再来日!高い身体能力が可能にする驚異のダンス!

世界各地で観客を魅了し驚愕させてきたデボラ・コルカー・カンパニー。2014年6月16日にリオ・デ・ジャネイロのアドミラ・ロッソ劇場で世界初演を迎えた“Belle”は、フランス人作家ジョセフ・ケッセル(Joseph Kessel)が86年前に書いた小説「昼顔 (Belle de Jour)」を映像化したルイス・ブニュエル(Luis Buñuel)の『昼顔』(1967年)で、セヴィリーヌ役を演じたカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)にインスパイヤーされ、振付師デボラ・コルカーが官能的なシーンを創り上げていきまました。

物語は、美し若妻のセヴリーヌは、医師である夫のピエールとともにパリで幸せな生活を送っていた。外見は貞淑な彼女はマゾヒスティックな空想に取り付かれてもいた。ある日セヴリーヌは友人から、上流階級の婦人たちが客を取る売春宿の話を聞き、迷った後に「昼顔」という名前で娼婦として働くようになる。そうして彼女は、昼間だけの娼婦として欲望に身をまかせるようになる…。

これまで日本で多く紹介されてきた欧米を中心とするコンテンポラリー・ダンスとは少し質の異なる、これまでに観たことのないようなテクニックとアイデアに満ちた、魅力溢れる作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=38je7sTkZ74
今回の最大の目玉は
バットシェバ舞踊団 デカダンス 横浜公演、
めずらしく開場前に現地に到着したので、
何年かぶりの山下公園内でチョイ飲み出来るお店を探してウロウロ。
海とひとびとを眺めながら、赤ワインを頂き ふと時計を見ると!きゃっ開演10分前・・・

わたしを待たずして、開演して居りました(ーー;)
更に更に
悲しいかな、開演10分前から、舞台上でソロパフォーマンスがあったらしく、、、

今回は、代表作のハイライトシーンだけを繋げたデラックス ミラクル公演と言うことで、期待も一層高まっていた。
その中でも、名作「アナフェイズ」は、観客巻き込み型作品、どんなことになるのか興味深々でした。
前の席の方が舞台上に拉致されΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
他数名の女性達がステージ上に上げられ、ステキに共演されました。

作品が違うのに、ダイジェスト感は全くなく、気持ちの良いくらいスムーズに繋がっていた。

やはり、ここから始まるか‼︎動画で見ることが出来ますが、アナフェイズ(マイナス16)は迫力がありカッコイイ、くり返しのループの中に時々現れる異分子、当たり前が当たり前じゃなかったときの面白さ。
日常にも良くあることですが、同じことをしていても、いつも通りとは限らない様々な事象。

小気味よく進行して行きます。

◎組み込まれていたであろう作品群◎
Z/na (1995),
Anaphase (1993)
Mabul (1992)
Naharin's Virus (2001),
Zachacha (1998),
Sadeh21 (2011),
Telophaza (2006),
Three (2005),
MAX (2007)

かなり、前目の席だったのですが、
始め、舞台中ほどまで幕が降りているものと思っていました。しかし、幕は存在せず、照明演出の賜物によりその様に見えていたことが判明。
ステージ上は、至ってシンプル。
袖幕は全て取っ払い、高さ3メートルほどの黒い板が並べられ、背後にも同じ高さの黒い板が配置。
板より上は、袖幕内が見え、空間に無限性を感じる。

アイディアが盛りだくさんで、小難しくないので誰しもが楽しめる舞台。
ある意味 テクニカルではないが、身体能力の高さが織りなす身体表現の多様性。
コントロールされた感情が、肉体表現そのものとなり表出しているのがバットシェバ舞踊団の魅力です。それ故、見ているだけで、楽しくなったり・悲しくなったり様々な感情が溢れ出てきます!

年間250公演をこなしているとのこと、桁間違ってない??一年は365日・・・凄すぎます!!自宅で過ごす日々は一体何日あるのでしょうか?と心配してしまいます。

次回、公演を楽しみに♪
稽古に励みたいとおもいますー

アナフェイズは色々なカンパニーに
提供されてます。見比べてみるのも、たのしいです。

アメリカンダンスシアター版



バットシェバ版

公式にはまだUPされていないようでしたので☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

◎映像タイムテーブル◎

10:15〜10:30
七代目松本幸四郎、ルース・セント・デニス、テッド・ショーン、デニショーン舞踊団交流記録

10:30〜11:00
田中泯-詩の力 書の力 そして カラダ

11:00〜11:30
田中泯-Field

11:30〜12:45
ポリス・シャルマッツ-子供

12:14〜13:45
室伏鴻-Quick Silver

14:00〜15:30
さいたまゴールドシアター-KOMA’

15:30〜16:45
ELEVENPLAYダンスインスタレーション-MOSAIC Ver1.5

17:00〜18:20(火曜・金曜)
ジェローム・ベル-ザ・ショー・マスト・ゴー・オン

上記のタイムテーブルにあわせて行くのがベストかと思われます!!

展示会場の方は
会場内は案の定、撮影禁止!!につきメモを取る人 ちらほら

中でも。
室伏鴻さんの<墓場で熱狂的に踊るダンス>
残念ながら、動画が見つからず・・・

タイトルのセンスの良さも去ることながら、とても魅惑的な作品でした。
室伏さんは、今年、他界されてしまいましたが、是非生で見たい作品です。
一見、テクノロジーとは対極にありながらも、テクノロジーの上に立っている感じがとても素敵です。

ELEVENPLAYの【MOSAIC Ver.1.5】
メディアアートの手法を取り入れた、ライゾマテックス。
こちらは、テクノロジーと共存。
面白い。

週末、どうしても早稲田に行ってみたくなり、急遽予定を変更し演劇博物館に足を運んでみた。
大学のキャンバス内はどこもかしこも、門をくぐってから 目的の建物までの道のりが長い、校内図を眺めること数分、演劇博物館まで約数分・・・



公式ホームページに
演劇博物館は坪内逍遙の発案で、エリザベス朝時代、16世紀イギリスの劇場「フォーチュン座」を模して今井兼次らにより設計されました。正面舞台にある張り出しは舞台になっており、入り口はその左右にあり、図書閲覧室は楽屋、舞台を囲むようにある両翼は桟敷席になり、建物前の広場は一般席となります。このように演劇博物館の建物自体が、ひとつの劇場資料となっています。
舞台正面にはTotus Mundus Agit Histrionem“全世界は劇場なり”というラテン語が掲げられています。

と記載があるように、大変趣のある建物でした。
特に階段は歩くと「ミシッミシッ」と軋む音がし、自らの重み・空間と自分との関係性を感じることの出来る素敵なスペースでした。

〜Who Dance ? 振付のアクチュアリティ〜
ダンスとテクノロジー、予想外の展示方法でした。
壁に、モニターとヘッドホンが程よい間隔で並べられており、好きな映像を一人で愉しむことができます。

1時間半くらい滞在時間をとってはいたのですが、足りない・・・
たっぷりと、時間を用意して出向くことをお勧めいたします。

「Re:Rosas!」
ローザスの代表作『Rosas danst Rosas』の一部を覚えて踊り、それを撮影してYouTube上にアップ、ローザス公式HP上に掲載するプロジェクト

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